徒然なるままに(22)

Aug.2002

8月30日(金)
帰宅が遅かったうえに、最近続けて読んでた「沈まぬ太陽」の五巻に
はまってしまい、早く寝りゃいいのに夜が明けるまで読んでしまった。
起きたのは昼過ぎで、ひととおり親孝行(金使わせただけ(笑))をして
夜は地元の友達と飲みに行く。帰宅後すぐ(午前1時)に迎えが来て
友達の車で一緒に名古屋に帰る(ヤツはその後浜松まで)。
今回、実家にいたのは結局22時間。予定が詰まりすぎでつらい(-_-;)
院試のせいで遊べなかった夏休みの鬱憤を晴らすかのように、
限られた残り時間を精一杯生きる蜻蛉のように、遊びまくってる。
夏休みも残りあと2日。残った時間は全て9月2日のテスト勉強 (T-T)

8月29日(木)
午前4時起床。
外はまだ暗く、冷たい空気がピーンと張り詰めている。
雲よりも高いこの場所では、空を見上げると視界一杯に星が
敷き詰められている。下界に住んでるときにはオリオン座は
箱の4隅にある星とその中の3つの星しか見えないといっても
過言じゃない程、ほかの星が見えないがここでは違う。
ほかの星が多すぎてオリオン座の箱の中が星で満杯に見える。

そんなことを思いつつボーっとしてると、徐々に山際が赤くなってきた。
まだ暗い空とのグラデーションが綺麗で、その変化に沿って
シャッターを切る。富士山から見たご来光は雲海の中から出てきたが
槍ヶ岳から見る朝日は東遠方にある山々の中から出てくる。
雲海はその手前に・・・。どっちにしろ山から見る朝日はすごい。
写真はまた今度アップします(・・・いつになることやら)

すっかり夜が明け、明るくなってから山荘を出て登頂する。
80度近い崖にはしごがかけられてたり、岩の塊をその横に張ってある
鎖を頼りに進んでいく。20分ほど登り、10人程度しか登れない頂上に
着くと、眼下には360度日本アルプスの山々が広がる・・・でかい。
ぐるっと回っても山と空しかないってのはすごいよ。スケールが
でかすぎて圧倒される。さんざん苦労して登った甲斐もある。

登頂後、槍ヶ岳山荘を出たあたりから一人が高度ので気分が悪くなり
休み休み先へ進む。槍ヶ岳から大喰岳⇒中岳⇒南岳を経由する
コースは2時間以上も高度3000mを歩きつづけるため、高度に
やられると地獄のような苦しさだと思う。念のために持ってきた酸素
もさほど効果がなく、仕方なくそのまま頑張ってもらう。
高度に弱い人ってのはトコトンぐちゃぐちゃになるらしい。
高熱の風邪をひいたような頭痛と吐き気、虚脱感。
南岳を越えたあたりからは高度が下がったおかげで気分もだいぶ
良くなったみたいやけどね。その後は順調に下山できたし。

結局、復路も7時間ちょいかかったんかな。
いや〜、ホンットしんどかったよ。余裕なんか全然無かった。
それだけの価値のあるおもしろいコトやったけどね。

その後、高山で飯を食い、大阪に着いたのは午前2時。
体力的にかなり限界。泥のように眠りに落ちた。

8月28日(水)
ゼミ旅行から帰宅後、午前1時に友達が迎えに来て再び長野県へ。
ここ3日間の睡眠時間は1時間・2時間半・2時間・・・結構限界。
ただ、それよりも運転してくれる友達は徹夜明けから21時に大阪を
出発して新穂高温泉までの9時間を一人で頑張ってくれた(感謝!)
(しかも帰りも一人で滋賀を経由して大阪まで運転っ!)

今回の登頂は長野県「槍ヶ岳(3180m)」。
新穂高温泉⇒槍平小屋⇒槍ヶ岳で、予定所要時間8時間半の
結構きついコース。しかもカメラセット+三脚と食料で荷物が重い。
寝不足疲労と長距離の歩きに加えて高度に苦しめられながらも
サッカー部二人と陸上部一人のこのグループは、登山初心者ながらも
(前回、富士山に登ったのと同じメンバー)7時間で頂上付近にある
山荘まで到達することが出来た。ただ、この3人服装が軽装すぎる。
「ジーパンにTシャツ」「ハーフバンツのジャージにTシャツと帽子」
「ジャージとTシャツにスニーカー」・・・かの有名な槍ヶ岳に挑戦する
格好とは我ながら思えん。一人は通学用リュックだったし(笑)
すれ違う人、山荘で出会う人、誰を見ても登山者の格好をしてる。
この『登山者の格好』ってのは「Tシャツの上にチェックのシャツ、
ベージュのズボンに登山靴を履き、帽子をかぶって杖(のようなもの)
を持つ」って感じやろか。なんとなく分かるっしょ?
現に大多数の人はコレにあてはまってたし。そんな中こんな3人が
スタコラ登ってたらインパクトあるんやろうね。よく話しかけられたわ。

で、山頂付近、頂まで20分のところにある山荘で一泊し、明日4時に
起きて朝日を拝み、日が明けてからアタックすることにした。
初めて泊まる山小屋はイメージ通りの雰囲気で、年輩の方ばっかり
やったけどすごくよくしてくれて楽しかった。
荷物を下ろしてホッとしてるといきなりどしゃ降りの雨が始まり、もう少し
遅かったら全身びしょ濡れで今ごろガダガタ震えてるとこやった。
昼間Tシャツで登ってきたけどさすがに3000mクラスの山だけは
あって、寝るときはその上にトレーナーとセーターを着てもまだ
寒いくらい。布団にくるまりながらつかの間の休息を取る。

8月27日(火)
朝から露天風呂を堪能し、川下りなんてもんを体験して帰路に着く。
皆疲れてて、運転手以外はどの車の中でも寝放題だったらしい。
運転手の人がかわいそうになったね。って、俺も助手席で1時間も
爆睡こくというやってはいけないコトを・・・。最近ほとんど睡眠時間
無かったから限界がきたんでしょ。風呂入ってる時間があったら
寝てろって感じやけどね。帰って2時間ほど仮眠をとって、これから
また長野に行ってきます。次の目的地は槍ヶ岳。噂によると富士山より
ちょっとキツイらしい。いいモンが撮れるように頑張ってきます。

8月26日(月)
1泊2日のゼミ旅行(長野県昼神温泉)。
2食付きの宿代が9000円。国内温泉旅館一泊としては安いんかな。
それでも、ここ数年ちゃんとした宿に泊まってなかったから
結構うれしかったんよね。部屋に備え付けてあるお茶・お菓子・
浴衣に歯ブラシ・・・一日中入り放題の温泉。まぁ比べてるモンが
「ベッドしかない部屋に共同のトイレとシャワー(水のみ)」やけどね(笑)
比べること自体おかしいけど、やっぱおちついてていいっすわ。
温泉入浴回数4回(着いてすぐ・晩メシ後・深夜・朝メシ後)計3時間。
それに比べて睡眠時間4時間やからね。アホやなぁと思いながらも
やめれんかった。露天風呂が好きで、特に夜気温が下がって外気が
冷たいときに腰から下だけ浸かってボーっとするのが幸せで幸せで・・・
湯面が白くボヤ〜っと白んで、浸かってあったまった体からも湯気が
のぼる。乾いてきたらまた浸かり・・・ただひたすらにボーっと。
幸せなんてモンはそんなトコにあったりするもんです。

8月25日(日)
朝から半田市まで撮影のアシスタントに出かけた。
撮る対象は還暦(60)を迎えた女の人で、ひととおり和装を想定した
セットを組んでたら、出てきたのは赤いちゃんちゃんこの代わりなのか
赤いドレスで着飾ったおばさん。まぁ、たまたま特殊なバージョンに
出会っただけやとは思うけど、還暦にウィッグ付けて花持って
赤いドレスて・・・ってホンマは思ったらアカンあかんねんけど少しは
そう感つつ撮影を続けていったら、この人が化ける化ける。
撮れば撮るほど表情がよくなってきて、自信に満ち溢れ、最後には
内面からパーッと光ってきた(ように感じた)。
実物よりも綺麗に写真を造れるのは当然できることなんやけど、
撮影することだけであんなに綺麗になっていくのは正直びびった。
「女」はいくつになっても「女」で、それを引き出していくのもまた
いくつになっても可能なんやなぁと脱帽。
女性はいくらでも化けるね。ちょっとしたきっかけで・・・怖っ。

8月24日(土)
髪染めた。ちょうど1年ぶりくらいかな。
院試疲れを癒しにのんびりと美容室で染めてもらった。
そう、のんびりと・・・・って、おいっ!それちょっとやりすぎ(;^_^A
いやいやいやいや、洗髪済ませて鏡の前に座ってびっくりやったわ。
もとが超黒髪なだけに驚いた。明るくなりすぎたわけじゃないけど
アッシュがかった感じで・・・やっぱ明るいわ(笑)
まぁ、半年以上真っ黒な髪の毛で生活してたから違和感があって
自分で慣れてないだけなんやろうけどね。(こういうモンって他人から
見たら全然大したことないんよな)
まぁ、それなりに気に入ってます。ただ、風呂入っても染液くさいの
だけは早く何とかして欲しいかな。

で、酒解禁ってことでたらふく飲んできた。
いや〜、いいね!酒ってのは。案の定やっちゃったけどね(笑)
何をって? こんなところでは到底表現できない・・・。
『すんんんごく楽しかった』とだけ書いときます。
それにしても2ヶ月ぶりのアルコールってのは効くね。
次の日気持ち悪くてきもち悪くて・・・(-_-;)

8月23日(金)
終った・・・やーーーーっと院試が終ったっ!
下の日記を書いてから約3週間、勉強初めて一ヵ月半、
毎日毎日毎日毎日・・・学校行って机に向かってた。
座ってる時間が多すぎて、足がむくむわ食欲不振で激痩せするわ・・・
この期間にやったことっつったら、知識を頭に詰め込むことと
飯をなんとか胃に詰め込むことと、走り込むのと筋トレすること。
全てが終ってふと気が付いてみたら、かなり体が締まってた。
ホントに勉強がんばってたのかってくらい(笑)

で、なんで勉強してんの?院推薦(徒然4月2日参照)はどうした?
って事になるんやけど、結局あの推薦は辞退させてもらったんよね。
「他にやりたいことが出来た」・・・違うなぁ・・・「ホントにやっていきたい
モノが違うところにあった」かな。自分の大学生活はそれとの葛藤で
塗り固められてたようなもんかもしれん。考えすぎてのた打ち回って
寝れなかったこともよくあったし、このまま進んでいった先を考えて
絶望的になってた時もあった。ちょっと大袈裟な言い方やけどね。
そこから逃げ出すかのように海外へ旅に出てた時期も。
で、願書提出日直前で出た結論は「自分がホンマにやりたいこと以外
やってらんない」ってことだけ・・・それで十分やった。

無理矢理進んでた道を捻じ曲げたひずみはそこらじゅうに出てくるん
やろうと思う。まぁ、それでもそれを選んだんやから必死にやってく
だけなんやけどね・・・とりあえずは結果待ちです。
正式に受かったらもうちょっと詳しく書いてみます。
この文章だけじゃなんのこっちゃさっぱり分からんやろうし(笑)

ま、ってなわけでひとまず終了かな。長らく休業してて申し訳ない。
今日からまた更新していきますんで、よろしくお願いしますm(_ _)m
(さっそく写真アップしました)
                                      わたる 

8月1日(木)
「ノーマンズランド」という映画を観に行った。
久々の息抜き・・・先週も「海辺の家」に見入ったばっかりやけど。
アカデミー、ゴールデングローブの外国語映画賞に加え、カンヌ、
セザール・・・と、きりが無いほどの賞をとったこの映画、定員が
数十人の小さなシネマテークが満員になるというちょっと驚きの
人気作だった。ボスニア軍、セルビア軍、国連軍、マスコミ・・・が
入り乱れ、必ずしも英語が共通語として通用しない世界を上手く
描いた良い作品。コミカルでシリアス。
複雑にいろんな意味でおもしろかった。

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