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徒然なるままに(52)

〜 神無月 〜 二千四年



10月26日(火)  
雨で実測が流れたので11時間近く爆睡。
昼から出勤して、実験で使用する蛍光灯約100本をひとつひとつチェック。途中で調光器をいじってたら、手に痛みが走った・・・心臓がドクンッ!!! って、何かと思ったら感電してた。その後心臓バクバク冷や汗ダラダラ腹筋ピクピク。ある意味アブトロニクス。後から腹筋痛くなってきたし。いやいや、ショックで死ななくてよかったっすわ〜。命は大切に。照明器具をいじるときは電源切ってからにしましょ。

10月25日(月)  

2時間睡眠で9時間の公園実測。午前中は完全グロッキー。ベンチに横たわる廃人一人。公園環境を乱しこそすれ、全く役には立たない廃人。ポカポカと心地よい午前。昼から何とか復活して3歳児と2時間くらいひたすら遊んでた。俺が利用時間を延ばしてしまったのは間違いない。利用実態調査にちょい影響与えちったかも。ま、えっか。ってか、公園調査でガキんちょと遊んでて思うけど、1歳とかの子の目がめちゃめちゃ綺麗なんよね。白目が真っ白で、黒目がめちゃめちゃ大きくて。その真っ直ぐな目に映り込んでる自分の姿を見ると、「たぶん俺の目にはこいつがあんまり映ってへんのやろうなぁ・・・」と。濁ってしまった自分が悲しくなる。そこには無くしてしまったものが・・・みたいな(笑

研究室に帰るとウチの先生が蕎麦打ちしてくれた。
めちゃめちゃ手際が良くて驚き。しかも美味い。口福な瞬間。でも結局はヘロヘロでボーっとしてた。明日も実測・・・。


10月24日(日)  

松下電工に電話すること3回。実験開始に必要な機材がやっと判明。で、注文してみたら1ヶ月かかるだの3週間かかるだの・・・って、俺に卒業させん気かい!かなりヤバイ、ヤバイ、あ〜ヤバイ。ってなわけでドラえもんに泣きつくのびたの如く先生に泣きつく。怒られるのを覚悟してったら案外あっさりと「じゃ、知り合いに頼んでやる」と。このご恩は一生忘れましぇん!・・・って、どんな影響力をどこにもってはるのやら。やっぱ人脈が大事。

で、そんな風になかなか進まない研究を横に置いたまま、ここ数日は会社に提出する書類作りに明け暮れる。課題名は「My One & Only」で、A4一枚丸まる白紙。なんでも自由に書きなさいってんで、イラストレーターを使ってかなり本気で取り掛かってます。これまで造ってきたどんなビラより美しく・・・って、やり始めると10時間くらい机から動かんかったりする。気がつけば夜が明けてたり。こんなことやってる場合でもないんやけど、「先輩・同期に配られます」って書かれると気合も入るわな。あと数日はかかりっきりやね。


10月18日(月)
 
休日だろうが平日だろうが何一つ変わらず常にダラダラとサボりすぎはせずにコンスタントに研究は進めつつ、Rからの仕事が再び始動。今度は就職セミナー「キャリアの学校」への集客広報企画名工大生担当。報酬は動員数で決めると。ま、二回ほど飲みに連れてってくれるからそれだけでもオイシく感じる今日この頃。まだ金銭評価されるよりも得るもんが多い方がうれしいかも。限度によるけど。今回担当してくれるKさんは結構Rでは大御所の「とら○〜ゆ」編集長もやってる人らしくて話がポンポン進んで面白い。とりあえずやりたいようにやらせてくれるとやる気も出てきたり。

で、その日のKさんの予定はこの打ち合わせの次がD通の人との打ち合わせだったらしく「君の事はちゃんと話しといてあげる・・・」と。もう、それだけでも儲けた感じがする。大学のネームバリューも通用する業界じゃなくて運動部系でもない自分にとっては、こうやって自分がいろいろやってったりすることで人脈広げてくしかないなぁ・・・と、改めて感じたり。それがたとえ社交辞令としてもね。知ってもらわにゃ話にならん。

10月14日(木)  
18時〜専攻での中間発表。
午前はパワポ作成。昼から後輩に実験照明パターンのイメージパースを描いてもらってるうちに予備実験を1時間だけやって、16時から両者をパワポにどちゃっと載せてなんとか研究進んでる感をかもし出した発表に持ち込む。発表7分で、結構すごい教授陣からアホほど飛んでくる質疑が10〜15分くらいあったりする。長い。「攻撃されてるポイントの整理⇒切り返しの切り口探し⇒脳内エビデンス探し⇒ロジック組み立て」の連続で頭の芯からヘロヘロ。B屋で打ち上げ。昼から何も食ってないせいで酔いが回る。回ってるのに寝れない。なぜかぐでんぐでんで布団の上にうつ伏せたままで4時・・・。

10月13日(水)  
23:30実験室完成。

10月11日(月)  

地元の昔なじみから電話。
「鬱病で、自殺未遂を二回。もうどうしたらええんか分からん。」ってな話を、5年ぶりにかけてきていきなり泣きじゃくりながら話してきたのはええんやけども、結局のところ逃げ場所を無くしたらあかんのやろなぁ。今いる場所や立場が自分の全てやと思ってると、うまくいかんかったときに死にたくもなる・・・かなぁ。自分が死を選ぶことは想像もでけへんけど。もし自分が仕事行き詰ったら。タイかペルーにでも行って日本人宿でも開いて細々と暮らせるだけの金だけ稼いでのんびり暮らし・・・ってか、その方がむしろええかもぉ〜とか思えてたら、もう少しがんばれたりもするんやないかと。逃げたいときは逃げたらええんやないかと。自分が進路でアホほど悩んだときは、モチベーションを無理矢理「旅」に捻じ曲げて東南アジアに逃げた。帰ってきても解決しないので今度はヨーロッパに逃げた。逃げてるあいだに覚悟が決まったりもしたりする。こんな気楽なこと言うてると、人の心の痛みの分からんヤツやと言われそうやけど、本当の意味ではそいつの気持ちはたぶんどうやっても分からん。「リストカットは死にたいんじゃなくて、生きたいからするんです」って聞いても、頭で理解はできてその気持ちは分かり難い。たぶん自分はそのなんかしらの「ぐちゃぐちゃ」のぶつけ先を自分自身以外に見つけれただけ幸せなんやろね。ただ、まだ25才っすよ。一人で自殺するならそいつが5人くらい生んでくれれば日本はもっと明るくなる・・・かもしれんやん。アホほど楽天的な思考回路やけどもね。不幸な子供が増えるかもしれんし。

でも、人間一人の生き死になんかはっきり言ってどうってことないんやと思うねん。家族やある程度の深さを超えた友達以外にとっては意外とすんなり記憶から消えるやろうしね。それ以上に、記憶に残る以外のものは何一つ変わらずに動き続けたりする。「自分が生まれる前から・・・人類が存在するはるか以前からウユニの塩湖はここにあり、たとえ自分が死んでも何一つ変わらずこいつはここにある。」それに比べたら人間一人の生き方なんかごくごく小さな塵くらいの問題でしかない。ごく単純なこんなことを、ああいう場所では衝撃に思えたり。狭い世界を一歩でも抜け出したら、あまりの自分のちっぽけさに感動すら覚えたり。結局は、自分の「ちっぽけさ」と「いい加減さ」を認めてあげた方がええんやと思うんよ。そのうえでやれることだけやってけたらええと。それが自分が満足できることなら最高やと。自分とその周りの人がちょっとだけ幸せになれるようになればそれが最高やと。その幸せを受け継ぐ子孫を残せたら最高やと。たったそれだけの存在やと。

たったそれだけがなんか妙に難しかったりはするけども。

とりあえずは逃げ場所いっぱい作ってやれることやってこ。


10月9日(土)  
耳をほじってたら結構沢山取れた。
毎日のようにめん棒使ってるから大丈夫だと思ってたらやっぱり別モンやったようです。にしても、人類がこんな細かいモンを使うようになる前は耳クソはどうやったんやろかね。空気が綺麗でそんなもの溜まらんかったのか、もっと毛がボーボーで埃をブロックしてたのか・・・。

10月7日(木)  

関口房朗さんが授業の講義に来た。
テレビでちょくちょく見たことあるんではないかって有名な人。大金持ちで大盤振る舞いで馬持ちの頭の後ろで髪をくくったほんのりヤクザっぽい風貌のおっちゃんなんやけど、ありゃすごいね。ああいう人が持ってる特有の威圧感というか迫力というか。自分の話に引き込む話術も上手い。加えて「金持ち学」と「赤っ恥学」の二冊を全員にプレゼント。あんだけ金持ちさんの話を聞くとちょっと楽しくなる。とりあえずなんでもやってこ〜って。印象に残った言葉・・・「とりあえずいっぱい恥じかけ」って。もう十分恥だらけな気もせんでもないけども、まだまだこれからもやね。

もらった本をパラパラとめくってると「あぁっ!」っと見覚えのある豪邸。実測のときによく通ってた道沿いの大豪邸で、外からチラッと見える列柱を見て「構造的に無駄な柱をベランダにおっ立ててる変な家・・・」といいながら通ったことがある。あの柱がちゃんと下まで突き抜けてると思わずに。だって敷地が結構高い塀で囲まれていて上のほうがちょっと見えるだけやし。ま、素通りするだけでも目を引きますわな。「なんなんだこりゃ・・・」と。まさかこのお人のおうちだったとは。


10月6日(水)  

M工大主催就職ガイダンスで就職体験発表。
いやいや、緊張しますわ。400人近く入ってたらしい。会場はすり鉢状で、人が上から降ってきそうな威圧感をかもし出してて、一瞬のまれそうになる。しかも皆真剣に聞くモンやね。あまりの真剣さにちょっと緊張度UP。真剣なまなざしが集まると相乗効果で威圧感がすごいもんに。おかげで話し始めると緊張で手がカタカタ震えたりなんかして、パワポが見えやすいように隠れたフリして手の震えを隠したり。ま、途中からは乗ってくるタイプなんで二枚目のシートくらいで止まるんですが。ってかね、やっぱり発表練習はちゃんとせんとあかんわ。25分くらいの発表を練習無しで乗り切ったんやけど、前半けっこうストーリが前後したり、言わなあかんことをすっ飛ばして話始めちったり。ま、適当にごまかしながらなんとか波には乗せるんやけどね。ドキドキもんっすわ。それが気持ちよかったりもするんでちょっとクセになりそうにもなってて危ういんやけどね。

ただ、自分が就職活動のときに使った自己PRとか広告業界の志望動機とかをそのまんま書き方の事例として発表したんやけど、結構恥ずかしいモンやわ。さんざん面接で使ってきたネタやから言い慣れてはいるんやけど、さすがに400人に自分の自己PRバラすのは・・・正直出血大サービスです。二度としません。

ガイダンス後、生協にパン買いに行ったら終わったばっかのガイダンスの話ししてる集団がちらほらいて恥ずかしいやらなんやら。ついつい耳ダンボ。「(就活)やらなあかんなぁ」って言葉が聞こえて来たり・・・ってことは成功なんでしょ。学生課もリクルートもすごい喜んでくれてたし、リクナビ登録率も増えそうな予感。

往々にして安い仕事ほど得るモンが大きいってことは重々承知なんやけど、かけた時間とアウトプットの質を考えても、ちと安いかなとか。
今回の発表・・・金三千円也。


10月4日(月)  
二日酔いのまま風呂も入らずダンボールバイトが二本。
実験室作成に没頭して夜からまた酒。呑みすぎだわ。

10月3日(日)

 
バリバリ呑んで記憶ギリギリ。

10月2日(土)  

16:30集合、18:00〜06:00までの12時間実測。
風向風速計・乾湿計・三脚を持ちながらヘッドライトを付けて緑地や市街地をぐるぐる回ってると、それはそれなりにやっぱり怪しくて、訝しげな表情を浮かべながらすれ違ってくる人に対しては気にせず笑顔で「こんばんは!」みたいにして乗り切る。

終わって研究室に戻ると目の下にクマ。ここ数ヶ月ものすごい寝まくってたおかげで数年ぶりに消えかけてたクマが再び出没。ま、どうせあと少しすりゃ自分のことでクマなんかどんどん濃くなるんやからええねんけど、助手の方に驚かれるくらい黒い。不健康丸出し。風邪もぶり返して不健康さが絶好調。


10月1日(金)

 

内定者集会日。毎度のごとく東京汐留。
内容は正式な内定通達と、先輩の仕事発表。
3時間くらい話を聞くんやけど、どうにもこうにも早く仕事がしたくてたまらんくなる。『頼む。早くそれをやらせてくれ〜』みたいな。どこにぶつけていいか分からん欲みたいなもんがぐるぐる渦巻いて気持ち悪い。

前回、大阪に帰ったときに先生に「お前はいつ精神病院に連れて行こうかと思ってた」と、至極失礼なお言葉をいただいたときに思い出したんやけど、結構あの時期とか(高校1年くらい)って、自分がどこまでできるのか分からんくて、部活以外にそれをぶつける場所ももなくて、それを表現する場所も無くてモヤモヤしまくってたトキもあったりなかったり・・・で、会社の先輩の話を聞いてそんな気持ちを思い出したり。

なので、どうにもこうにも呑む気になれんくて、研究室の実測が気になったのもあってとりあえず今回は打ち上げに行かず、新幹線で深川メシ駅弁とビールを呑んで帰る。さて、この気持ちをとりあえず何とか処理して研究に打ち込もう・・・と。


   
 

 

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