週末、久々に家族で飯を食ってたら一人足りんくて。
「○兄（長男）は？」って聞いたら、

「カンボジアに一人旅中らしい。」

って、おい。
どこまで自由人な兄弟なんだわ。

で、酒も入って、話はフィリピン旅行の話になり、
１月１１のミク日記のような話を、あくまで「笑い話」として
話してた。

「独りで熱出しながらうどん作って食ってぶっ倒れてた」って。

その時、

”ぶわっ”

っと。

オカンの目に涙が溢れ出てきて。
あまりにも突然の現象に、あくまで気が付かん振りをして
あくまで笑い話として話を続けてたら、ボソッと呟くように、
泣き笑いのような顔でオカン、

「うどん作ってくれる人くらいはよみつけなよ・・・。」

って。

オカン。すまん。

いくつになってもこんなんでスマン。

いつかきっといい嫁さん連れてったるから。

泣くな。頼むから。大丈夫やから。

すまん。兄弟３人とも好き勝手やってて・・・って。

御殿山から東京タワーを見ながら、品川に向かって

久しぶりに兄貴とニケツして、チャリこいで・・・

オカン、すまんって。

２０カ国目に選んだ国、フィリピン。
ゴソゴソとバックパックを引っ張り出し、いつものカメラといつもの服と、生活最低限必需品とフィルムだけを詰めて、大晦日から１０泊１１日。

旅に出ると毎度いろいろ考える・・・

というか、日頃は頭を「ちゃんと」働かせて考えることが難しいから。

仕事に追われ、仕事に余計な思考は完全にストップさせることでなんとか回してるような状態やから。

久しぶりにちゃんと頭を働かせた。


・・・


自分がいかに「傲慢」になってたか。

多少の強引さが仕事に必要であったがために、徐々にその強さが傲慢さに引火して、そのうえ私生活までにスプロールしてってて。それに気付かせてくれようとした人からも目を背けて。相手を慮ることも気が付けば失って、社訓のままに私生活でも周りを振り回してて。

「謙虚」は、生半可な覚悟では維持できん。

2007年は夜遅くに酔っ払って電話かけたりしません。

せめてそれくらいは・・・。


・・・


独りでの旅では、日常存在するのありとあらゆるものからの連鎖を断ちることができて、

自分以外に向き合うものも無くて。

その自分に向き合うということが、

自分の周りに目を向けることに他ならなかったりもして。


いかに自分が「自分本位」なのかということ。

結局、本当の意味ではちゃんと人を見ていなかったということ。


これまでずっと自分を一番傷つけない場所に置き続けてきて。

解かってもらおうともしてなくて。解かろうともしてなくて。


そりゃまだまだだと。

さて、これからだと。



「人は、人を想う」



という某ビール会社のCMコピー。

どんだけ他にフレーズを書きなぐってみても、

これ以上の言葉が見つからんくて。


・・・


もうひとつは、

仕事に対し、失いかけていた想い。

自分の可能性を信じること。

「ここで成す」

という決意の再確認。


２７年かけて手に入れたこのフィールドは、ここに立てていることがどれほど幸せなことであるかということ。ここが、自分の成したいことを一番実現させるに近い場所であるということ。


真っ直ぐに。真っ直ぐに。


・・・


今年一年、モノスゴク忙しくなって、責任も増えて、

ミスも甘えも微塵も許されぬ大型イベントが幾つも重なって。


そんな一年を無事に終え、そしてまた旅に出れますように。



２００７年のスタート。

座禅のような旅を終え、

決意と祈願と抱負をごちゃまぜにして。