TOP Recently  BBS

徒然なるままに(72)

〜 文月・葉月 〜 二千七年

8月18日(土)  

ひとつの物事が最低の終末を迎え、

ひとつのとても大事なものが無残にも踏み躙られ、

ひとつの転換期が強制的にやってきた。


呑んで、呑んで、呑まれて、呑んで、呑んで、呑み疲れて眠るだけ。

働いて、働いて、働かされて、働いて、働いて、働き疲れて眠るだけ。


そんな毎日を繰り返す日々も2年半を越えて、

徐々にカラダが酒を受け付けなくなってきて。

ジョッキ2杯で酔いが回るようになり、焼酎2杯で酔っ払う。


ココロも財布の中身もボロボロになって。

始めた家計簿と勉強。自己管理と自己啓発。

目の前しか見えてなかった現状からの脱却。


自分の仕事は、仕事だけしてれば仕事になるものではない。


入社したとき、「3年はとりあえず金を気にせず付き合いにつぎ込む。」「3年はとりあえず目の前の仕事をひたすらこなす。それだけで十分成長させてくれる会社。」と、考えて社会人生活をスタートさせたことを思い出した。


ガキのようにガムシャラに働いて、

ガキのようにヘベレケに呑んで、

ガキのようにメチャクチャに私生活を過ごした。


入社2年半近くを過ぎる頃。


そろそろ・・・そろそろやなぁ・・・と。


8月4日(土)

 

ばあちゃんが息を引き取った。

最後は寝たきりのままほぼ老衰に近い形で。

享年92歳。じいちゃんが亡くなってから11年。

すごく貧しかった時代に、必死で子供3人を育て上げたばあちゃん。


ここ数ヶ月で何回か大阪出張の度に見舞いに行ってたけど、
亡くなった日は東京で朝から2発イベントがあり、なかなか帰れず。

仮通夜には行けず、翌日の納棺だけ立ち会えて、その夕方からの
本通夜は大阪市内でのイベント立会いで出れず。

・・・

その日の夜の番をしてるとき。

午前1時くらいに親戚のおっちゃんがフラッとやってきて、ばあちゃんの思い出話をしてくれた。じいちゃんは看板も出さず洋服の仕立てをしてた人で、そんなに裕福な家庭ではなかったけど、倹約・節約で子供に勉強をさせて。校区の中学校は、大学に行くような子供が一桁くらいしかおらんようなトコで、ここじゃいかんと越境してまでオヤジを良い中学に通わせて。いろんな人の面倒もみる、それはもうしっかりした人やったと。

おっちゃんはオヤジと同級生で、よく比較されて大変やったって。

・・・

そんなオヤジが初めて子供らの前で涙を見せた。

お葬式の最後の挨拶。

そんな苦労か、厳しさか、優しさか。
ばあちゃんと生きてきたこれまでの人生を思い出してか。
ばあちゃんのおかげでここにある全てのものを感じてなんか。
何かが胸から溢れ出すように、挨拶の途中で言葉が続かんくなった。

長男の家族ということで一列に並んでて、
そん時の オヤジの顔は見れんかったけど、

「ここにいる全ての人が、ばあちゃんの生きた証なんやで」と。

そう言っているかのように、横にいた馬鹿孫は感じてた。

そんなに簡単な話じゃないかもしれん。

第二次大戦も経験したばあちゃんとじいちゃんや、貧しい中必死に勉強してここまで家族を幸せにさせてきたオヤジの苦労も。その何もかも分からんけど、でも、そうやってみんながやってきたことを途絶えさせず、紡ぐことが自分の役目なんやって。

ばあちゃんの長男の息子は三人とも結婚もしてへんけど、
「大丈夫やで」って。何の根拠も無いのに仏様に誓いたなって。


ばあちゃんの顔は、とても安らかで綺麗で。

特に肌はぴちぴちやった。

遺伝か・・・って、ちょっと嬉しかったり。


92歳まで生きたばあちゃんの骨はめっちゃ少なかったんよ。

骨の髄まで生き抜いた証。

俺もばあちゃんのように白く灰になるまで生きるから。


ばあちゃん ・・・お疲れ様でした。


ありがとう。


7月14日(土)

 
 
 

台風接近でドシャ降りの雨。

金曜に先輩と5時まで呑んで、12時に起き、

2日間ほとんどウチから出ず、

突然キャンパスに向かってみた。

描いちゃ昼寝、描いちゃ昼寝、描いちゃ夕寝、描いちゃ・・・

で、まる2日間描き続けた。



入社3年目。

自分が何色か見失いそうになる毎日。

黙々とキャンパスに色を塗り続けてると、

その向こう側に徐々に”自分色”が見え隠れしたりする。


仕事に忙殺されてるとおざなりになる自己対話。


「自分を自分のままに生かすこと。」


・・・


名古屋で、信頼する友人と呑んだくれて朝の4時くらいに言われた言葉。

「お前は好きなように生きろ。

 生きたいように生きろ。

  じゃないと意味が無い。」


って、何が”意味が無い”のかは非常に重要なことやけどさておき、

なによりそいつに言われたことが嬉しくて。

・・・ただ、それはそれでめちゃめちゃ難しくて。

ただただ繰り返す自己対話。



7月1日(日)  

結婚記念日。

もとい。婚姻届の保証人記念日。

友人がついに結婚。その保証人。

依頼されたとき、周りの友人の既婚者にまっさきに聞いたのが、

「婚姻届の保証人頼まれたんやけど、なんか法的拘束力ある?
例えば離婚したら罰金とか、破産したら自動的に連帯保証人とか・・・」

って、人の門出に不吉なことを平気で聞く馬鹿。

いや、冗談です・・・半分くらい。

まさか自分にそういう重責がふられるとは思わず。

だって・・・こんなんですから。

心からおめでとう(笑)

結婚おめでとう。

お幸せに。

末永く。

切に。

 

身近なトコからだんだんと独身が減ってきて、

夜な夜な飲み歩いたり電話とかも出来んくなってくる。


ひたすらヤツと飲み歩いてた時が懐かしい。


ってなところで、徐々に年とともに落ち着いてくんやろね。

仕事にのめり込み、酒にも弱くなり、

”遊びたい”より

”休めたい”が

勝ち始めたり。


そうじゃあかんと、

もっとやりたいこと全部やってかなと。

落ち着きつつも日和ってちゃいかんし、くずれてもいかんし。

・・・時間と体力がもっと欲しい(=課題:精神力強化)。


   
 

 

<BACK  NEXT>


<HOME