日本時間2月21日17:30関空発ロサンゼルス行き。
日本とチリの時差13時間。
チリ時間2月22日10:00着・・・29時間半の移動。
乗り継ぎの時間がLAで3時間、ダラスで3時間あり、
乗ってる時間は23時間半。

体力が極端に低下してる時に出る旅に、この長時間移動を選んだことを軽く後悔し始める。

卒論発表・提出からまだ数日しかたってない。当然準備もほとんどできずかなりの土壇場になってもまだ終らんかった・・・終わらんまま飛び出した。黄熱病のワクチン接種を出発の数時間前に空港の病院でするほど準備が追いついてなかった。

今回の旅は南米。
チリの首都サンチャゴINでペルーの首都リマOUTの30日間。
途中、外務省の渡航情報第一段階「十分注意」が出てる場所もちらほらあったりする。これまでの旅と比べ物にならないほどの危険は承知の上。でも、誰もが行けるところではない場所にどうしようもなく惹かれた。当初チベットからネパールに抜けるルートを考えていたのだが、きっかけはふと友人が言った一言。

「チベット行ったやつってまわりにおるんよなぁ。でも、南米行ったやつは誰もおらんなぁ・・・」

そん時は夏前やったし、軽く言ってみただけなんやろうけど、その言葉が妙に心に引っかかった。卒論に行き詰ったとき、本屋で南米の”歩き方”を購入。ボリビアのウユニ塩湖の写真にウズウズした。

そうやって南米を選んだのが出発の一ヶ月前・・・それから怒涛の卒論期間を乗り越え、今こうやって飛行機に乗ってる。

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ダラスを越えたあたりから妙に熱っぽい。
黄熱病のワクチンが効いてくると少し熱が上がるとは聞いていたが、それにしてもしんどすぎる。寝苦しいし、少し寝て起きたら寝汗がスゴイ。

3月25日の卒業式まで、一ヶ月間はじっくり旅したくて急いで飛び出した。ここ数週間の生活環境の悪さは見事なもので、 一日2〜4時間睡眠でウチには帰るのは週に一度か二度風呂に入に帰るだけ。そんな生活リズムぐちゃぐちゃなのが3週間ほど続くと当然体調もぐちゃぐちゃで。発表が終わって少し体調も落ち着いたとは思ってたけど、やっぱり根っこが弱っとる。

チリに着くまで、ドルは持ってなかったしいちいち両替するのもめんどくさいから機内食以外全部我慢してた。

それも悪かった。

関空からチリに付くまでに使った金、ポカリスウェット代150円。


これまでとは少し違う過酷な旅が始まった。