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スイスホテルのテラスにて |
今日ペナンを出発するべきか。次にどこへ行こうか。何も決まっていない。ただひとつ決まっているのは14日にタイのバンコクで大学の友達(3人)と待ち合わせしていることだけ。しかもいまだに14日のいつ、どこに行けば会えるのかさえ決まっていない。出会うことができるかの心配までしなきゃいけない。出会えたら、そこから皆がタイに滞在する5日間だけ行動を共にする。待ち合わせまでのタイムリミットはあと6日。なんとも微妙な時間が残ってしまった。あぁ、そろそろ出ようか。でも、どこへ・・・?
昨日からずっとそのことを考えてた。
博美さんはピーピー島へ、トモはマラッカへ明日出発することを決め、さおりさんはあと数日滞在してトルコに向かうらしい・・・人それぞれ。

10時起床。「地球の歩き方」とにらめっこして決めたのは《サムイ島》。
タイの南部、東海岸に位置する島。海もきれいで、のんびりするにはいい島らしい。
隣にある両替屋でそこまでのチケットを買う(ちょっとあやしい)。文字がマレー語で書いてあるからどこまで何で移動するのかまったく分からん。『ま、なんとかなるっしょ。』と思いつつ昼過ぎまでテラスでのんびりと過ごす。特に急いですることも無い・・・
てか、しなあかんコトが何も無い。昼過ぎまでのんびりと過ごし、皆で昼飯を食べに行く。だらだらと土産物屋をひやかしつつ、「コムタタワー(ペナンのランドマーク)」にのぼったりスターバックスでお茶したりとちょっと落ち着いた時間を過ごす。『あぁ、こんなにのんびりしてていいんやろか』ってくらい。でも、疲れの蓄積してる体は正直で・・・観光でもなく、ただ街を歩き回るだけで疲れる。それは、同じぐらい(そろそろ一週間)旅をしてる二人も同じようで、3時ぐらいにはスイスホテルに戻って軽くお昼ねタイム・・・軽くのはずが数時間。最高の時間。
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日も傾いてきて、夕ご飯。
食って・寝て・遊んで・食って・寝て・・・何しに行ってんだって言われても、これも旅の一つの時間の使い方に過ぎない。ここにいることが旅だと言ってもいい。
今日の夕ご飯は、ペナンの中心から北西へ数キロ行った「ガーニードライブ」という屋台村。
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(写真→)くしに刺した様々な食材を奥にある湯につっこんで各自ゆでる。料金は串の本数だけ。焼き鳥屋のボイルバージョンといったところ。魚介類・肉団子から、見たことも無いくにゃくにゃしたものまでいろいろ。ついつい食べ過ぎてしまった。
その他にも、サテー・龍目・豆花・・・etc
いろんな種類を4人でワリカンして食べる。
一緒にいることが当たり前になり始めている。当然、一人になるのがつらくなる。元々一人で始めた旅だということを忘れてしまうよう。出会った後には、また別れる時が来る。明日になればまた元通り、それぞれ自分の決めた目的地に向かう。
楽しい晩餐。最後の晩餐。 |
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帰り道、海岸沿いで休憩して、話しているといると「おっ、日本人か!」というおじさんの声。話し掛けてきた50代前半のこの人は、単身赴任でこの島に来ている日本人。「ウチに来てビールでも飲むか?」というひとことにつられてずう図々しくもウチにお邪魔することにした。ペナン島中心地からすぐのところにある警備員が入り口で二人も待機している高層マンションの上部。 |
「襲わないでよ」と言いつつ案内してくれたおじさんの部屋は、ワンフロアーを全て使ったコンドミニアム。
家族3人用にと会社が用意したのだが、誰も付いてきてくれず、単身赴任という形になってしまったらしい。総大理石の床にクーラーの効いた部屋。ペナンの夜景が一望できる。「これなら海外赴任もいいもんだ」とおじさんは言う。来月、娘の結婚式を控えた父親は複雑な思いを語りつつビールを飲んでいた。
これまた図々しくも車で宿まで送ってもらう。丁寧にお礼を言っておじさんとは別れて各自部屋に戻ってシャワー(水only)を浴びる。テラスに再集合した4人の内、3人は最後の夜だからもう少し遊ぼうとクラブ(ディスコ)に行くことにした。(博子さんは次の日a.m.5:30に出発のため辞退)さんざん遊んで騒いで踊って・・・そこでは他民族だと言うことも関係なく一緒に踊っていた。ビバASIA!! |
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