朝6:30分港着。あの港からこの島まで、『どんだけ遠回りすればこんだけ時間がかかるんやろう』、ちょっと不思議に思ったけど、船から客がいなくなるまで着いたことすら気付かずに甲板で寝つづけてたんやから、まぁ、たいして苦じゃなかったんやろう。要はその状況に慣れること、それが出来ればどこでもいっしょ・・・って、頭で考えてても体は正直です。体が重くてシャキッとしない。寝たっていっても全部椅子だったり移動中だったり。正直、疲れた。
で、上陸したらいきなり酔っ払いのおっさんが絡んでくる。ホント勘弁してくれ。英語も通じないタイ人のおっさんに絡まれるのは、タダの酔っ払いに絡まれるのよりもタチが悪い。まず何がイヤって言葉が通じてもないのに超笑顔!んでもって、肩組んでくるわ(財布すられない用にガードしつつ・・・)酒臭いわ、どっかに連れてこうとするわ・・・。確かにその船は地元人の買出しの人ばっかりで観光客がほとんど乗ってなくて、こんな朝早くに迷い込んだ暇つぶしの格好のカモだったのかもしれんけどさぁ。
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豪華バンガロー(二人用)
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そんなおっさんを振り切って宿を探す。とりあえず乗合タクシーでバンガローの密集地へ。
朝7時に宿があいてるわけも無く、海岸線で時間をつぶす(
写真)。やっと日が昇り、宿街が動き出す・・・全敗。宿が満員か、一泊だけだと泊めてくれない。次の宿街までは気が遠くなるほどの直線が続く。とてもバックパックを抱えて歩ける距離では無く、しょうがないから隣の街までタクシーで移動。ホントしんどくて、タクシーの運ちゃんの知り合いのやってる宿に連れて行ってもらう。『頼むから、どっか横になれるところに送ってくれ。このバックを放り出して心から眠りこけれる場所に連れて行ってくれ・・・』着いたのは雰囲気のシックなバンガロー。ツインの部屋しか無く、しかも超豪華。それでも一泊400B(1200円)というなかな・・・ってことはここまで乗ったタクシー200Bはぼったくられてたのかぁ!!って、もうむかつく気力も無くとりあえず部屋を空けてもらって倒れこむ。てか、移動長すぎ。(でも、よく考えたらこのバンガローはスイスホテルの倍もるすことに気付く。高級バンガローやんっ!)
タクシーの中で降り始めた雨は、起きた頃(2:00p.m.)にはドシャ降りに変わっていた。熱っぽくて起きる気力も無かったのでそのまま寝続ける―――次に目が覚めたのは夕方。雨も小降りになったので街へくりだす。洗濯物を店に出し(結構安い)、両替を済ます。ひやかしにいった土産物屋街のはずれに小さな工房があり、そこに書きかけの絵があった。布に書いた絵で大きさが1.5X2.0mってとこ。かなり大きいけど、布ならこれからの旅に支障は無い。なにしろ構図と色が気に入った。店のおっさんに、この絵がいつ描き終わるのか確認し(明日には出来ると)誰にも売らないように頼んだ。これまで自分に対する土産らしい土産は絵葉書しか買ってなかったのでちょっとくらいいいかと思った。
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レストランに窓は無く、すぐ向こうには海が広がる
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--6:00p.m.--
いい加減ハラが減ったのでバンガローのレストランにいく。これまた雰囲気のいいバーのようなレストラン。店内は少し暗く、数個の電球と机上のロウソクで店内がぼんやりとライトアップされている。浜風が吹き抜けてて気持ちいい。スピーカーの近くに席を取り、ウェイターを呼ぶ。彼は注文をとった後、おもむろに僕の前に座り、いきなり「I'm
A Gay」っと、さらっと言った。「You Are Handsome Boy・・・」って誉めてくれたけど「俺はそのケ無いぞ〜」っと軽くかわしといて、楽しい夕食をとった。とても良い人でタイのこと、タイの人のことを一生懸命教えてくれた。今日の晩餐は、疲れた体のために超豪華に行こうと思い、『ステーキのマッシュルームホワイトソースがけ、ライスとファンタ付き』でお会計は210B(630¥)。贅沢してもこの国だと限度がある。日本でコンビニで晩飯買っていく人たちよりもいいもの食ってもなお安い。こんな幸せでいいんやろうか。彼によると明日も雨。天気以外は最高の場所。夜中もず〜っとどしゃ降りだった。