2001年3月26日(月)
 
 
部屋の外にあるデッキ

朝、ニワトリの声とすばらしい朝日で目が覚める。高い天井、部屋の二辺が全て窓というすばらしい開放感、黄色い朝日がゆっくりと入ってくる。なんとも言えんね。良い生活ですわ。

今日の夜バンコクに向かうため、チェックアウトを済ませて荷物だけ宿に預け、疲れてはいたけど身軽な体で出発する。バイクレンタル屋にパスポートを預けて原付を借り、スコータイ遺跡公園に着いたのは8:15。開園8時の遺跡公園はまだ開いたばかりなのか人が少ない。のんびりと見れてすんごい幸せな気分。アユタヤよりももっといい感じで、ついついシャッターが進む。こんなに遺跡ばっかり撮ってどうするんやろうってくらいシャッターが切れた。2時間ほどのんびり見て、たまたまあった人から「城壁の外部はもっといいらしい」と聞き、ぼちぼち観光客の増えてきた城壁内部を後にし、原付を飛ばして外に出る。

確かにかなりすばらしい。人はいないし、規模も内部に負けないくらい良いものもある。途中で出会ったサムローの運転手さんはとても良い人で、とても物知りだった。「城壁内部の仏像がほとんど完璧な状態で残っているのに対し、外部のビルマ戦争をしたときに攻められ、内部とは違って守りきれずに破壊されてしまったと。そんなこんなで人がほとんどいない外部を満喫し、そろそろ次に移動しようかとガイドブックを見るがそこまで60km!遠い!

乗り回してた原付(ギアチェンジ有り)
城壁外部の遺跡

他にすることもなく、日本では運転できない(免許持ってなかった)原付を乗れるのがうれしくて飛ばしまくった・・・が、途中であまりにも眠くなってバス停のような休憩所があったので転がり込み、1時間ほど昼寝。今日はめちゃめちゃ天気が良くて暑いわ疲れるわでぐっすり眠れた。「タイで油断するとすぐに盗られる」と聞いてたけど、こんな田舎やとそれもまたないのか、こんな汚い格好した人にはそうこないのか、1時間爆睡してても何の被害も無く再び出発。

ちょっと寝すぎたなぁ・・・と、閉館時間が気になって見てみると4時。現時刻・・・3時半。
まるでウサギと亀のウサギ。え〜い、とりあえず行ってみっぺ!と、走るけど、行っても行っても着かん。『そろそろ右方向』って書いてるのに、走っていけば『10km先まっすぐ』って看板が出てくる。「もう〜分からん!」と、ガソリンついでに店員に聞いてみると、「あっち→に10kmくらい」と指差したのは今来た道(涙

もうヤケクソで走ってたら、それが目的地かどうかは分からんけどすんごい綺麗で幻想的(時間帯が夕暮れ前で最高)な寺院が出てきた・・・これやから旅はやめられん!とか思いつつ写真をパシャパシャ。帰り道も、走ってたら地平線に日が沈む・・・もう最高やね。今日一日は理想的な旅の一日。こんな旅ならずっとやってたいと、のこり5日になって思う。

 
地平線に沈む夕日




 

宿に戻り、シャワーだけ借りて荷物を持って出かける。本日21:20発のVIPバスに乗るため、バス停近くの屋台村にいく。現時人しかいないようないい感じのとこで、グリーンカレーを頼んだらそれもまた本場地元民向けっぽい激辛カレーが出てきた。もう、辛い!辛い!辛い!!舌焼けるかと思うくらい辛い!ご飯が一杯じゃカレーを食いきれず、もう一杯お代わり。顔中にダラダラ汗かいて食ってる日本人を見て屋台のおばちゃんと娘が爆笑してた。そんだけ辛くても旨いからすごい。ちなみに屋台で出てきた水はクーラーボックスにたっぷりとストックしてあるやつで、そっからジャボンと、コップでくみ上げて渡してくれるが、かなり虫が入ってる。この際気にしてもいられず、手で虫を除けつつガブ飲みする。これで腹を壊すことなく旅を続けれるんやからそうとう体も丈夫になってるんやろね。

                    で、バナナシェークを呑みつつバンコクへのバスを待つ・・・。