バスは夜通し走りつづけ、やっとバンコクに付いた・・・たぶん(毎回バスで下ろされると、そこがどこなんかめっちゃ不安になるんよなぁ)。今回、その降車地点はバックパッカーの聖地(?)カオサン通りの近くらしく、ここで一緒にここまで移動してきた彼と別れる。現時刻6:00、当然まだ空は真っ暗。ファミリーマートで買った牛乳を胃に流し込み、久しぶりに重たいバックパックを背負い、歩き始める。
地図で見ると、名古屋から昨日の夜到着してる(はずの)大学の友達3人の泊まってるバンコクセンターホテル(くぅ〜、いい響きやね!ホテル!久々に綺麗なトコに行ける!)まで直線で2キロ以上ある・・・おいおい、勘弁してくれよ。11時間もバスに乗りっぱなしの後にこの距離はなかなかしんどいやろ。歩いてるとトゥクトゥクが数台声をかけてくるが、ここで乗ってしまっては早く着きすぎる。待ち合わせ時刻は9:00。
仕方ないからトボトボ歩く・・・歩く、歩く、歩く・・・と、徐々に日が昇り始める。朝のなんともいえない、夏休みに朝のラジオ体操に向ってウチを出たような「白さ」を感じながら、起きだした街を歩く。屋台のオヤジ・おばちゃん達がのんびりと準備を始めている。ゆっくり歩くのも悪くはない。
待ち合わせのホテルの近くであるホアランポーン駅に付いたとき、7:00と、まだまだ時間があったため、6日後に3人と別れた後の予定を立てようとツーリストインフォメーションを冷やかしに行ってみた。ここの兄ちゃんがとってもいい人で1時間半かけて彼のお勧めだというチェンマイ周遊ツアーを立案してくれた。コーヒーに紅茶、クッキーまでご馳走になっちゃったよ。残念ながら金額面で折り合いが付かず、「今は決められない。後で皆と相談してからまた来るから」と言い残して(二度と来ることは無いだろうと思いながら)そこをでた。まぁ、おかげでチェンマイに行ってみてもいいかなぁと思ったし、そこで山岳民族を訪ね歩くのもなかなかええもんかなぁと思い、1週間後の予定をチェンマイに定める。ただし、ツアー会社が間に入るのは高くなるので今まで通り自力で何とかするつもりですが・・・そんなもん現地にいってからでなんとかなるもんだと分かってきたし。
予定時刻も近くなり、ホテルのロビーに入る。こんな格好で入ってていいのだろうかと、少々不安になりつつも堂々とソファーで爆睡(;^_^A
パック旅行、もしくはツアー客の多いホテルにおいて、自分の格好とやってることがかなり浮いてることは百も承知だが、長距離バス移動を経た身体は正直で、ふかふかのソファーの誘惑には勝てなかった。数十分ウトウトしてると
「わたるやっ!」の声で跳ね起きる。そう、例の3人が朝飯を食った後に、やっと俺がいるかチェックしに来てくれたのだ。久々の対面。まずひとこと目に出てきた言葉は
「黒っっ!」だった(笑) そりゃ3月中旬の春先の日本人と比べられたら黒いわさ。オプションの朝食バイキングを終えていた3人は、貧乏旅行の俺のためにパン・ハム・ソーセージにゆで卵・・・etcをビニール袋に入れて持ってきてくれていたのだ。なんてよくできた友達でしょう(涙) スーパーのビニール袋に突っ込んでくるのはどうかと思うが・・・。ま、そんなことはさておき(っていうか、この2週間でそういう衛生上の事はほとんど気にならなくなっていた)用意してくれた感謝を述べつつ朝飯を胃に流し込んでいると、ある一人からショッキングなひと言。
「あ、そういえば応用力学
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リクライニングブッダ(ワット・ポー) |
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演習Uを落とした人を対象にレポートが出てるで〜」 ・・・しかも提出日も旅行中(爆) 「すいません!メシおごるんで俺の分も誰かレポートをォォォォ・・・!!!」ってな感じでどうにか拝み倒して代レポを頼む。だって、提出しないと単位が出ないっていう重要なレポート。やってる行為は最低でも、緊急時だから仕方ない。急激に現実に引き戻された気分を何とかふんぎって、4人でバンコクの街に繰り出した。
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マッサージのおばちゃん |
この日、バンコク市内を一通り観光してみて、一番の感動はなんと言っても
「タイ式マッサージ」!!もう、最高!!!今回行ったのは「ワット・ポー(ポー寺)」内にある「マッサージ学院」。なんかガチ○コのコーナー名みたいやけど、タイにいる正式なマッサージ師は全てここの学院出身だとか。それほど由緒正しきタイ式マッサージが1時間コースで250B(750円)。足裏から整体っぽいのまで、いろんな種類のマッサージがあり、時には「バキボキバキッ」っと背骨がなることも。でも、全然痛くなくて感激するほど気持ちよかった。旅を始めて2週間。結構身体にきてたのかも。これでまた残り半分がんばれそうです。
晩メシは皆で屋台をめぐり、腹いっぱい食って結局100B(300円)。コ・サムイにいるときにはレストランなんかで結構贅沢してたから、この安さには自分で驚いた。数日ぶりに皆でワイワイ食べる飯は格別やったね。夜は皆が行きの飛行機で知り合ったという姉さんと部屋で酒飲みつつバンコクの夜をすごす。こんなに楽しくていいんかね。ちなみにこの日はホテルの(ツインの部屋に簡易ベットが一つ入った3人用の)部屋に4人で寝た。かなり窮屈やったけど、今晩は居候の身なのでちょっと皆に申し訳なかったね。それでも温水が出る風呂に入れたのにはちょっと感動。初日のホテル以来の温水シャワーやからね。この日ばかりは寝るときに腹巻型貴重品入れをはずして熟睡した・・・(_
_)Zzz